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課金中毒者の日記

課金は人生、課金は文学

【アッシュテイル】MMOを続けるモチベっていろいろあるよねという話②

オンラインゲームはどこ・・・?

「私の趣味ですか?ゲームです!」
「えーぺっくす?ぽけもん?いやいや違いますよ、オンラインゲームです!」

こんなことを言おうものならドン引きされる日本。まさにヘルジャパンって感じ・・・。

スマホゲームが浸透した昨今ではありますが、まだまだMMORPGを趣味としている人は多くありません。この記事では、そんな奇特な趣味を持つ皆さんのモチベーションの源泉を探っていきます。

前回の記事では「マウントを取って優越感に浸りたいタイプ」について紹介しました。「人に勝ちたい!」「有名になりたい!」。そんな思いからMMOに心血を注ぐプレイヤーは多いです。

www.fireyoshida.com

今回の記事ではまた違ったタイプを紹介します。ぶっちゃけこのタイプが一番多いかもしれない。特にアッシュテイルにおいてはね。

人との"繋がり"が楽しくて楽しくて仕方がないタイプ

たぶんこのタイプを最初に取り上げるべきだったのでしょうが、私は性格がひねくれているので2番目に記事にします。MMOは一人で遊べるゲームではありません。いや、遊べはするんだけど、他人と協力前提のコンテンツばかりなので十分に楽しめません。そんな半強制的に協力をさせられるゲームシステムに魅了された人々を紹介します。

どんなことをする人?

何より協力プレイが大好きな人々です。

彼らは他人と一緒にダンジョンを攻略したり、強いボスに一緒に立ち向かったり。あとはギルドやクランといった共同体を運営したりと、様々な場面で積極的に他人と協力します。

アッシュテイルでいうと、強さ如何に関わらず常に他人とチャットをしていたり、いろんな人のお手伝いをしていたりするといった善人タイプが多いです。

ゲームへの向き合い方

このタイプ、本当にいい人が多いんですよ。
他人と協力することがモチベの源泉になるので、人の面倒を見る、具体的にはコンテンツをクリアできない人がいれば積極的に手伝ってあげたり、初心者が質問をしてくれば質問者以上に丁寧に回答して対応してあげたりします。

たまに他人と協力して挑戦したダンジョンが攻略できなかったとしても「ドンマイ!もう1回行こう!」と平気で言えたりします。「なんで失敗したんだよ!お前が弱いからだ!〇ね!」などとは決して言いませんし思いもしません。そりゃクリアするに越したことはありませんが、そんなことより一緒にプレイしているその瞬間が楽しいのです。なので極論チャットしているだけでも楽しい。

このタイプにももちろん強さを求める人はいますが、目的は「より多くの人の助けとなるため」です。間違っても「自分の強さを他人に認めさせて称賛を浴びるため」ではありません。なのでギルドやクランのリーダーになる人が多いです。「みんなの力になりたい」という思いがこういう行動につながるわけですね。人望ありますよ、彼らは。

ここまでは不特定多数に対し協力する話をしましたが、昨今のMMOは結婚システムが実装されていることも多いです。伴侶となる人に"ガチ恋"をして、それがモチベになるのもこのタイプかもしれません。リアルが充実していないからゲーム上の伴侶に現を抜かすんだという意見は置いといて「伴侶がいるから頑張れる」「伴侶のためになにかしてあげよう」となると、いよいよゲームに埋没します。もうどっちが現実なのかわからないくらい。伴侶のために課金して難しいダンジョンに連れていってあげる。なんてこともするようになります。

心がしんどい

しかし彼らにもモチベが途切れる瞬間がいくつかあります。まずは「他人の面倒を見るのに疲れ果てたとき」です。

彼らはこれまで話した通り聖人なのですが、それでも人なので善意には限度があります。MMOとは本当にいろいろな人がいまして、世間の常識が通用しない人も多数います。例えば手伝ってあげてもお礼の一つも言わず、むしろ要求をエスカレートさせる輩とか、「なんであいつは手伝ってるのに俺は手伝ってくれないの!?」と文句を言う輩とか。「一人二人なら無視すればいいじゃない」と思える人は幸せな方で、彼らはその一人二人すら見捨てようとしません。そのため、どんどん人間関係に疲れてくるのです。

それに、先ほど述べたように彼らはギルドやクランのリーダーを務めることが多いです。そうなると面倒を見る対象が数十人から多い場合100人単位となります。こうなると一人で面倒なんて見切れません。また彼らは全員の面倒を見ようとするので、安易に周りにSOSを出すことも難しく、自分自身で抱え込みがちとなります。こうなるともうあれです。鬱病みたいな感じなります。「ゲームで鬱なんて言いすぎでしょ」とはなりません。マジで病んだ人を何人も知っています。

※面倒を見すぎて疲れ果てる例

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ほかにもあります。「仲が良かった人が引退したとき」です。

これは彼らにとってモチベの源泉がなくなることを意味します。これまで仲良くやってきて日夜チャットをしていた仲間がいなくなるのです。心にぽっかり穴が開いた感覚に襲われるでしょう。まだ一気に全員いなくなるなら割り切れますが、一人、また一人といなくなるのは、ボディブローのように効いてきます。これもギルドやクランのリーダーをやっていたら地獄です。引退ならまだしも「人がいなくなって過疎だから別ギルドに行きます」なんて言われたら、「自分に魅力がないからだ」と自身を責めてしまう人も出てきます。伴侶が引退なんてしようものなら、彼らはすぐにゲームを引退することでしょう。これはリアルの失恋そのものです。

人との繋がりが強烈なモチベとなってゲームに魅了され、そして人が去ることでゲームへのモチベがなくなっていく。そういうタイプの人たちが彼らなのです。

 

これは私の主観ですが、このタイプが一番MMOを楽しめるタイプだと思います。そりゃあ人がいなくなって過疎が進むと心がしんどくなるでしょう。でもサービス開始当初や盛り上がり全盛のころのあの熱狂を中心で味わえるのは間違いなくこのタイプです。

ゲームという一つの疑似社会の"リア充"として多くの知り合いに恵まれ、人望にあふれ、そしていろんな人から慕われる。これこそMMOの醍醐味です。辛いときは自分をあまり責めず、そして背負い込まず周りに相談する。これができるだけでこのタイプはMMOの真の勝者になることができるでしょう。