来週からイーブイウィーク2024が開催されます。イーブイウィークの開催については賛否両論ありますが、まぁ開催となれば致し方なし、どうやって楽しんで遊ぶか、そしてイベントボーナスを活用するかに目を向けていきたいですね。
そんな今回は、以前性能が上方修正されたブラッキーの活用についての記事です。イーブイウィークが近いので各進化先の現状の環境における考察も可能な限りしていきたい所存。
性能が上方修正される
上記記事でも触れましたが改めて。イーブイの進化先の一つであるブラッキーは先日性能が上方修正されました。内容は以下の通り。
・(変更前)げんきチャージS
・(変更後)つきのひかり(げんきチャージS)
・(メインスキルの変更に伴い)メインスキル発生確率が少し低くなります。
自分のげんきを回復する効果はこれまでと変わらず、大成功が発生した場合、
さらにランダムでチームのポケモン1匹のげんきを少し回復するようになります
まさかの既存のポケモンのメインスキルの内容が変更となりました。厳密には内容が少し強化されたという話なのでまるっきり変更ではないですが、過去の修正を見るとスキル内容の効果量や発動率の調整のみだったので、まさか専用の名前をもらってしかも内容まで変わるとは。これはこれまでスポットライトが当たってこなかったポケモンにも希望が持てます。
ちなみにつきのひかりのスキル効果は以下の通り。
ヒーラーとしての価値はどうなのか
げんきチャージSの内容が専用スキルのつきのひかりに変わりました。追加されたボーナスは大成功時に他のポケモン(対象はランダム)のげんきも回復するというもの。これを聞いてまず思い浮かぶのが「ヒーラーとして活用できる可能性はあるのか?」です。
ヒーラーとは主にげんきオールの持ち主でスキルを発動することでチーム全員のげんきを回復する役目。げんきを回復することで常時高稼働を維持できるため、結果稼げるきのみエナジー量や食材数が多くなります。ヒーラーがいない5匹のきのみタイプチームよりも1匹をヒーラーに変えた方がトータルで見たきのみエナジーは多くなることがほとんどなので、ヒーラーは入れ得。
そんなヒーラー枠にこのアップデート後のブラッキーがなれるのか。というわけでほかのヒーラーと比較しながら見ていきます。
この表は各ポケモンの1日の総げんき回復量を表しています。ブラッキーについてはスキルが大成功する可能性があるので、成功率ごとでも分割。ちなみに前提としてですが、レベル30でサブスキル・せいかくは無補正。いいキャンプチケット有の場合です。
まずヒーラーとして超優秀なサーナイトですが、スキルレベル6の場合の総げんき回復量は67.0。もちろん発動回数による上振れ下振れはあれど、かなりの数回復してくれますね。イーブイの進化先であるニンフィアとプクリンはサーナイトの後塵を拝しています。ヒーラーとしての性能はこう見てもやはりサーナイトが頭一つ抜けている印象。
じゃあブラッキーはどうなの?という話ですが、サーナイトの総げんき回復量を超えるためにはスキルの大成功率が50%にならないと超えられません(厳密に言えば40数%で超えるけどまぁ細かいことはさておき)。大成功率は厳密には判明してませんが、いろいろな情報を見るに50%はさすがにありません。20~30%くらいがいいところ。そう考えると、総げんき回復量の観点からヒーラーとしての役割は相対的に見て果たせそうにありません。
それにつきのひかりには忘れてはいけない仕様があります。それが「大成功時に回復する対象はランダムであること」です。これはげんきを回復してほしいポケモンが必ずしも対象に選ばれるとは限らず、また時には(というか体感多くの場合)自身を回復させることもあります。ブラッキーの長所はその高いスキル発動率からずっとげんきが150付近から下がらない=ずっと高稼働なことですが、大成功分の効果が自身にかかると完全に回復が過剰です。つまり無駄打ち。その観点から見てもヒーラーとしては厳しい。
あ、ヒーラー枠とは別にサブヒーラー的な感じでヒーラーの下振れをカバーする役割ならありだと思います。でもさすがにブラッキー1匹にチーム全体のげんき管理を任せるというのは荷が重い。
あくタイプのきのみエナジー稼ぎ役はどうなのか
では別の観点から。げんきチャージによりずっと高稼働なのであれば、ヒーラー無しのヘルガーよりもエナジーを稼げるのでは?という疑問。なのでこちらもスキルのげんき回復込みで計算してみました。いつも通りレベル30、サブスキルとせいかく無補正、いいキャンプチケット有での計算です。
げんきチャージのげんき回復量込みでも総エナジーではヘルガーには勝てませんでした。ヘルガーもブラッキーと同様に上方修正がこの間されていまして、する前なら結構いい勝負だったんですよ、特にきのみの数Sを持たせるとね。でもヘルガーのメインスキルがエナジーチャージMに変わったことで差がついちゃったわね。悲しい。
結論
厳しいって。と言わざるを得ない。
なによりイーブイからブラッキーへの進化には150時間の睡眠時間が必要です。イーブイとそれだけ寝なければいけないということで、それはその期間のエナジーが減ることも意味します。エナジーが減ればリサーチでのポケモンの内容やリサーチEXP・ゆめのかけらの量が減り、それはさらにポケモンの厳選や育成に響いてきます。それを捨ててまで得るものがこれというのはいささか厳しいものがある。
もちろんこれは性能の強弱前提での評価なので、かわいいとか色違いがふつくしいとかほかの評価軸はいくつでもあります。なので人によって結論は変わるでしょうが、私はやはりエナジー稼ぎで評価しがちなのでこういう結論になりました。まぁでも上方修正前よりは面白い性能になっているし、それでいうと他のイーブイ一族にもぜひ同じように上方修正をしてほしいところ。イーブイウィーク2024の前になんとかやってもらって、イーブイウィーク2024をそこそこ盛り上げて欲しいけどな~頼むよ運営~。