カイリュー、それは人に向かってはかいこうせんをぶっ放す災厄ポケモン・・・。ではなくワタルとかいう飼い主がいけないんです。あいつをマジでなんとかしろ。
そんなとんでもポケモンでもあるカイリュー(と進化前のミニリュウ・ハクリュー)がついにポケモンスリープに実装されました!カイリュー好きの人は多いことから、待ちに待った実装といった感じ。
それでは早速そんなカイリューの特徴や可能性を見ていこうと思います。カイリュー自身の性能や競合となりそうなポケモンたちとの性能比較、またきのみの数Sを持たせたらきのみタイプのポケモンたちと張り合えるのか?など、気になる点を深堀しつつ考察していきます。
基礎スペック
- 睡眠タイプ:うとうと
- とくいなもの:食材
- メインスキル:げんきチャージS
- おてつだいスピード:2,600秒
- 推定食材確率:26.35%
- 食材:
- 初期レベル:
- げきからハーブ×2
- レベル30:
- げきからハーブ×5
- ワカクサコーン×4
- レベル60:
- げきからハーブ×7
- ワカクサコーン×7
- ピュアなオイル×8
- 初期レベル:
- 進化条件:
特徴
ではまずは基礎スペックから見えてくることをつらつら書いていきます。
新食材のワカクサコーンを集める
今週のアップデートから新たに追加された食材であるワカクサコーンを集める食材タイプのポケモン。ちなみに同じくワカクサコーンを集める食材タイプのポケモンにはキテルグマがいるため、コーン集めの観点からすると競合はキテルグマになります。
※後程キテルグマとの性能比較あり。
げきからハーブを集める食材タイプとしても活用可能
一方でげきからハーブも集める食材の組み合わせにあり、初期レベルの食材がげきからハーブということもあって全レベルハーブで統一するハーブ集め特化個体としての運用も可能です。となると競合は、同じくハーブ集め特化個体であるゲンガー。
※後程ゲンガーとの性能比較あり。
げんきチャージSにより長時間高稼働を維持できる
今週のアップデートでげんきの仕様が変わり、ヒーラーの起用や課金アイテム(げんきマクラやかいふくのおこう)を使わない限りげんきの長時間の維持が困難となりました。
げんきがあればあるほどおてつだいスピードが速くなり、結果きのみのエナジーを多く稼げたり、食材を多く確保できたりするため、げんきを如何に維持するかが(これまでもそうでしたが)とても重要なポイントです。
その点げんきチャージSというスキルはとても有用スキルで、スキル確率や運にも左右されますが、少なくともげんきチャージS持ちでないポケモンよりも高稼働を維持できます。このスキルがあるだけで一段評価が上がるまである。
ほかのポケモンとの性能比較
次に、競合相手になりそうなポケモンを挙げ、彼らと比較する形でカイリューの性能を見ていきます。
対キテルグマ:集めるワカクサコーン数の比較
比較対象は以下2匹。なおカッコ内は初期レベルの食材とレベル30の食材です。比較条件はお互いレベル41でサブスキル・せいかくは無補正。
結果、両者が集める食材数は以下の通り。
さすがにコーン集めだけに特化するならキテルグマに軍配が上がりますね。
対ゲンガー:集めるげきからハーブ数の比較
比較対象は以下2匹。なおカッコ内は初期レベルの食材とレベル30の食材です。比較条件はお互いレベル41でサブスキル・せいかくは無補正。
- ゲンガー(げきからハーブ/げきからハーブ)
- カイリュー(げきからハーブ/げきからハーブ)
結果、両者が集める食材数は以下の通り。
- ゲンガー:げきからハーブ61個
- カイリュー:げきからハーブ85個
げきからハーブ特化個体の場合、カイリューがゲンガーに勝利しています。
対チルタリス:きのみエナジーの比較
同じドラゴンタイプにチルタリスがいます。チルタリスはきのみタイプなので、タイプだけで見ればチルタリスのほうがそりゃあ多くきのみエナジーを稼ぐわけですが、違いはおてつだいスピードにあります。
この差がきのみエナジーにどれくらいの差を与えるのか見ていきます。
まずはレベル41のサブスキル・せいかく無補正個体が1日に稼ぐきのみエナジー数の比較。
さすがにチルタリスに軍配が上がりますね。仮にカイリューのほうがエナジーを稼ぐなんてなったらチルタリスの価値が大きく減少してしまいますし。
では次に両者にきのみの数Sを持たせるとどうなるでしょうか。
なんということでしょう、チルタリスにかなり肉薄します。ドラゴンタイプのきのみが好みのきのみとなるフィールドはまだ登場していませんが、仮に登場してチルタリスを一切育成していない人であれば、カイリューがチルタリスの代替要員になる可能性は0ではありませんね。
対全きのみタイプのポケモン:きのみエナジーの比較
チルタリスには肉薄したカイリューですが、ほかのきのみタイプと比較するとどうでしょうか。全員レベル41できのみの数S持ち(他のサブスキルやせいかくは無補正)で計算してみました。
- ハガネール:約20,800エナジー
- ライチュウ:約20,000エナジー
- バクフーン:約20,000エナジー
- メガニウム:約19,900エナジー
- トドゼルガ:約18,800エナジー
- オーダイル:約18,800エナジー
- ドードリオ:約18,200エナジー
- オコリザル:約17,300エナジー
- ピクシー :約17,200エナジー
- ヘルガー :約16,900エナジー
- バタフリー:約16,500エナジー
- チルタリス:約16,100エナジー
- ヤルキモノ:約15,800エナジー
- ラッタ :約15,200エナジー
- カイリュー:約15,100エナジー ◀ココ
- アーボック:約14,600エナジー
- ガラガラ :約14,600エナジー
- ケッキング:約11,300エナジー
アーボックとガラガラさん・・・ケッキングは高いスキル発生確率から繰り出される食材ゲットSがあるから別枠だとして・・・。カイリューにはげんきチャージSという有用スキルがあるので、スキルの発動回数次第では、カイリューより上位でげんきチャージSを持っていないポケモンのきのみエナジーを超える可能性は少しはありますね。
まぁとはいえ、蛇と骨を除けばカイリューといえどきのみタイプには勝てませんね。きのみエナジーを期待するなら、素直にきのみタイプにお任せしたいところ。強いて言うならドラゴンタイプの好みのきのみで、かつカイリューが集める食材を恒常的に収集したい場合、きのみの数Sを付けてレギュラー起用はありかもですね。うーん限定的。
評価
ここからは基礎スペックとこれまでの比較結果を基にカイリューを評価をしていきます。
メインの役割は食材タイプとしての運用
やはり運用は食材タイプとしてがメインとなるでしょう。
ではどの食材の組み合わせがいいのかという話ですが、おすすめは以下2パターン。
- 全レベルげきからハーブ
- レベル30・60がワカクサコーン
「じゃあこの2パターンのどちらがいいんだよ!」という話ですが、これに関してはその人のほかの手持ちのポケモン次第で変わります。どちらかを決める際に候補となる個体は以下。
- 全レベルげきからハーブのゲンガー
- 全レベルワカクサコーンのキテルグマ
例えば既に全レベルげきからハーブのゲンガーがいる場合、カイリューにはワカクサコーン役を担ってもらいたいですし、既に全レベルワカクサコーンのキテルグマがいる場合、カイリューにはげきからハーブ役を担ってもらいたい。各食材特化のポケモンは最低1匹欲しいという前提で私は考えるため、手持ちにいない役割を担ってもらうのが一番かと思います。
「ゲンガーもキテルグマも両方確保済み!」というとんでもない強運(と石油)の持ち主は、レベル60になったときに持ってくる食材数を見越して決めるのもいいかもしれません。レベル60サブスキルせいかく無補正の一つの食材特化ポケモンが集める食材数は以下の通り。
- げきからハーブゲンガー:82個
- ワカクサコーンキテルグマ:88個
- げきからハーブカイリュー:114個
- げきからハーブ(初期レベル)&ワカクサコーン(レベル30・60)カイリュー:
- げきからハーブ:16個
- ワカクサコーン:90個
レベル60前提で考えるとげきからハーブ特化のほうが役割を持ちやすいかな~。コーン込みのカイリューだとキテルグマとほぼ同じ個数のコーンを持ってくるため差別化が難しい。もちろん16個ほどハーブを持ってくるので、ハーブとコーン両方を使うレシピ作成には貢献できますが。
おすすめのサブスキル
おすすめのサブスキルは食材係としての性能を高める観点から以下が良いかと思います。
- めっちゃ嬉しい
- 食材確率アップ
- おてつだいスピードアップ
- おてつだいボーナス
- そこそこ嬉しい
- スキル確率アップ
- 最大所持数アップ
- スキルレベルアップ
正直ハズレになるサブスキルがほぼないのがカイリューのいいところ。
当然持ってくる食材数増加に寄与できる食材確率アップやおてつだいスピードアップは必須級。おてつだいボーナスもいいね。自身だけでなくほかのチームメンバーの稼働も上げてくれます。
ここに記載しませんでしたが、ヒーラーを起用しない&分割睡眠をする場合、げんき回復ボーナスも有用ですよ。場合によってはおてつだいボーナスよりもおてつだい効率を上げられる。
スキル確率やレベルをあげればげんきチャージの効果を上げてくれるため、結果カイリューの長時間高稼働につながります。なので余裕があればスキルアップ系のサブスキルも積みたい。
あと最大所持数について。カイリューはげんきチャージによるげんきの維持が可能なため、夜寝ている間も高稼働状態の時間がほかのポケモンより長くなります。結果、最大所持数に到達するまでの時間が短くなり、その後は食材を収集しなくなってしまいます。カイリューに期待したいのは食材集めなので、であれば睡眠中の獲得食材数を少しでも増やすための最大所持数アップもあって損はありません。
おすすめのせいかく
正直下がられると困る要素が多すぎるため、無補正せいかく(どのステータスも上昇も下降もしないもの、たとえばがんばりやなど)が一番良いまであります。強いて言うなら、強いて言うならですよ(念押し)、EXP獲得量ダウンもありかもしれません。
カイリューはバンギラスと同様育成にかかる経験値量がほかのポケモンの1.5倍と、育成ハードルが高いポケモンです。そんなポケモンにEXP獲得量ダウンなんて付けた日には、いつになったらカイリューの顔を拝めるんだ状態になります。ただ追い風となる要素が2つあります。
新ポケモンが実装された直後ということもありますが、私の場合ソーシャルリサーチでフレンドから送られてくるアメの中でミニリュウのアメがそこそこの数を占めています。1日に10~15個くらい。今後ラピスラズリ湖畔に挑戦する人が増えればこの傾向はより強くなると思います。
で、本命は2のほう。1は一過性かもしれないけど2はほんと心強い。ミニリュウ・ハクリュー・カイリューという進化前後の全ポケモンが出現するということは、リサーチでミニリュウのアメを乱獲できることを意味します。ウノハナ雪原のタマザラシのアメ状態ですよ。あそこもぐっすりを出せばタマザラシだけでなく進化後のトドグラーにトドゼルガが出現しました。1週間ぐっすりを出し続ければ、100個超のアメをリサーチだけで獲得することも可能。
現状皆さんのうとうとのリサーチ結果を見ていると、カイリューはそれほどですがミニリュウやハクリューは結構出ている印象なので、リサーチには期待できそう。
そんなわけで、育成においては少なくともバンギラスよりは育成しやすいと思う。ラピスラズリ湖畔のうとうとで出現するほかのポケモンも魅力的なやつらばかりだしね。
きのみの数Sの是非
毎回話に挙がるのがこれ。個人的にはきのみの数Sは不要と思っています。もともと食材タイプにきのみの数Sは不要論者なんですけど、ことカイリューに至ってはほかに優先すべきサブスキルが多すぎる。そういう事情も相まって不要かと。
あとさきほどきのみタイプとのきのみエナジー比較もおこないましたが、あれを見てもわかる通り、カイリューにきのみの数Sを持たせたところでそこまできのみエナジーに期待はできません。それこそ先述しましたが、
強いて言うなら、ドラゴンタイプの好みのきのみで、かつカイリューが集める食材を恒常的に収集したい場合、きのみの数Sを付けてレギュラー起用はありかもですね
こういう場面ならきのみの数Sを持たせてもいいかも。うーん、やっぱり限定的。そんな限定的な場面を見据えて育成の道のりが険しいカイリューを育てるのは・・・うーん・・・。いくらリサーチでアメを手に入れやすいとはいえきついのに変わりはないからね。
というわけで、長々とカイリューについて語ってきました。
ちなみに私は今朝ミニリュウを初めて捕まえたのですが、なかなかに良い個体と出会えました。
ワカクサコーン用のキテルグマなんて持っていないので、こいつをコーン係にしちゃおうかな。先ほど言ったEXP獲得量ダウンのせいかくだけど、その分ほかの食材やサブスキル、あとせいかくのメリットには恵まれてるし、サブスキルはサブスキルのたねを使いまくればいいんだ。完成まで長い旅路になりそう。むしろレベル100で完成まである。きちい~対戦よろしくお願いします。