ニューイヤーでピックアップされる初代御三家についての記事第3弾、いよいよ最後の記事になります。今回の記事は最後の後編ですので、前編・中編は以下からご覧くださいませ。
なお前・中・後編のお品書きはこちらです。
【個別の話】リザードンの評価
では今回の記事はリザードンの評価から始めます。
リザードンも他の初代御三家と同様食材タイプなので、まずは食材の観点から考えていきましょう。
食材はジンジャーを集める個体がおすすめ
現状実装されているレシピから逆算すると、リザードンに求めたい食材はジンジャーになります。ただこれは「ジンジャーならリザードンがおすすめ!」という前向きなニュアンスではなく、「リザードンに価値を見出すならまぁジンジャーにしておいたほうが使えるタイミングはあるかもね・・・」という後ろ向きのニュアンスです。
ジンジャーを使う高エナジー料理はいくつかあります。例えば以下(カッコ内は3食作るのに必要なジンジャーの数)。
- カレー・シチュー週
- からくちネギもりカレー(30)
- サラダ週
- ばかぢからワイルドサラダ(18)
- オーバーヒートサラダ(30)
- ニンジャサラダ(33)
- デザート・ドリンク週
- ふくつのジンジャークッキー(36)
現状実装されているレシピに必要なジンジャーの数は最大で1日に36個。で、この36個という数は無補正レベル30リザードン(ミート/ジンジャー)が1日に集めるジンジャーの数とほぼ同じです。なのでジンジャーリザードンが1匹いれば、現状全レシピに必要なジンジャーの数を1匹で揃えることが可能です。そう考えるとリザードンの価値は高い。
ただしより優秀なジンジャー集めポケモンが多い
ただ手放しにそう言い切れないのが競合のポケモンの存在です。競合となりそうなポケモンは以下。記載の個数はレベル30無補正の場合(バンギラスはレベル41で計算)1日に集めるジンジャーの数です。
サナギラスとバンギラスに関しては、ジンジャー集めの食材ポケモンという立ち位置ではリザードンの上位互換となります。もちろんサナギラス・バンギラスの育成はほかのポケモンよりも必要経験値が1.5倍という点から容易ではないので、その点育成が簡単なリザードンを使うという選択肢はあります。
ただもっと問題なのは、きのみエナジーを圧倒的に稼げるバクフーンやライチュウを2匹起用してしまえば必要なジンジャーを集めきれるということ。何度も言っていますが、現状のポケモンスリープは完全なきのみタイプゲー。きのみタイプ is GOD。料理なんてガン無視してきのみタイプ5匹並べるのが最強。なんて面白みのない環境なのでしょうか。
そんなわけで、多くの人はきのみタイプ最強格のバクフーンやライチュウを場合によっては複数匹育成しているでしょう。とするとすでにジンジャー足りない問題は解消していることが多い。ジンジャーも集めてくれてきのみエナジーも稼いでくれるポケモンがいるのなら、「え?じゃあ今からリザードン厳選しなくてもよくね?」となります。
もちろん今後の料理アップデートでミートを大量に使う人肉パイみたいな料理が実装されればミート/ミートの組み合わせなどでリザードンは輝くでしょう。ただし現状はなかなか食材タイプとしての起用は難しい。
きのみの数S持ちの評価
ここまで活躍の場を見いだせられていないリザードンですが、食材タイプということは忘れてきのみの数Sを持たせた"疑似きのみタイプ"という立ち位置だと活用の可能性はあります。
念頭に置いているのはやはりトープ洞窟の攻略。トープ洞窟の好みのきのみを集めるきのみタイプは現状以下の3匹(一部進化前除く)ですが、
イワークはそもそもフレンドレベル16で捕まえにくく出現することも稀。運よく捕まえられてもそこからの厳選は地獄。バクフーンの進化前のヒノアラシもなかなか出現しない。ヒノアラシを求めてトープ洞窟のすやすや狙いで洞窟探検を始めるも、
という魔のループにハマっている人が多くいます。ちなみに個人的にはヒノアラシを狙うならワカクサ本島がおすすめです。私はワカクサ本島できのみの数S持ちヒノアラシを5匹揃えました。
で、残った候補はガラガラですが、こいつは全きのみタイプのポケモンの中でほぼ最下位レベルできのみエナジーを稼いでくれない。ケッキングを除けばアーボックとブービー争いをするくらいの立ち位置。なのでいくら好みのきのみを集めるといえど、レベルを相当上げないとなかなか戦力としては考えづらい。
ここまで話すと分かってもらえるかと思いますが、トープ洞窟をきのみタイプで攻略するのはなかなかに準備が必要です。私は一時期料理で攻略しようかなとも思っていたくらい。
そんなときに活躍が期待できるのがきのみの数S持ちのリザードンです。
「イワークやヒノアラシはなかなかゲットできない。ガラガラはいるけど1匹だけだと心もとなさすぎる」。そんな人を救ってくれるのがリザードン。
以下はきのみの数Sを持っているレベル30のポケモンがトープ洞窟で1日に稼ぐきのみエナジーの試算です(きのみの数S以外は無補正)。
- ガラガラ:16,800
- ウインディ:16,200
- リザードン:15,400
- ダグトリオ:14,400
- ブースター:14.300
- ゴローニャ:12,000
- サナギラス:11,000
- ウソッキー(笑):10.400
改めてみるとガラガラの弱さが際立ちますね・・・こいつ一応きのみタイプなんですけどね・・・。
トープ洞窟の好みのきのみを集めるその他のポケモンの中でリザードンはこの位置にいます。意外と使えると思いませんか?特に攻略メンツが揃っていない場合料理のエナジーも貴重なエナジー源になります。食材も集めてくれてきのみエナジーも稼いでくれる。トープ洞窟攻略という観点からするときのみの数S持ちリザードンは貴重な戦力といえるでしょう。
というわけで、後編はリザードンについて考えてきました。現状の料理から考えると食材タイプとして起用するのは厳しいところがあります。ただしトープ洞窟攻略においてまだチームメンバーが揃っていない場合は戦力となりうる。現状はこんな評価かなぁ。
以下の記事でも書いたのですが、そろそろミートを救済するレシピが来て欲しいですね。そうなればリザードンの評価も180度変わるかもしれない。全員がそれなりに活躍できる世界を望みます。誰かと競争するゲームじゃないからこそ好きなポケモンでチームを組んで攻略したいしね。